会社役員、巨額脱税を一部否認 大阪地裁(産経新聞)

 不動産業などを営んでいた父親の相続財産61億円を自宅ガレージに隠し、相続税29億円を脱税したとして、相続税法違反の罪に問われた会社役員、李初枝被告(66)の初公判が22日、大阪地裁(横田信之裁判長)であった。李被告は「すべてが父の遺産ではなく、家族みんなで働いたお金もある」と述べ、起訴内容の一部を否認した。

 検察側は冒頭陳述で、「父親が預金していた関西興銀の経営不安などから預金を解約し、相続税を免れようと現金のまま保管した」と指摘。弁護側は「家族名義の預金は家族に役員報酬として支払われたもので、相続財産ではない」と主張した。

 起訴状によると、李被告はあらかじめ父親の定期預金を解約し現金を自宅に隠匿。平成16年10月に父親が死亡した際の相続財産が82億円なのに21億円とする相続税申告書を提出し、29億円を脱税したとしている。

【関連記事】
首相らに不満 確定申告「納税ばかばかしい」
納税者は皆、怒っている 国税は悪質脱税を告発せよ
平成の脱税王と居眠り副総理
元シティ在日幹部を脱税で告発 1億4000万円隠す
「アフェリエイト」指南の若手企業家告発 6千万円脱税容疑

<掘り出しニュース>塩尻市がワイン債発行 購入者にはヌーボーワインも(毎日新聞)
<郵便不正>元係長が村木被告の指示否定 大阪地裁(毎日新聞)
捕鯨、日本と対立激化 シー・シェパード、具体策に触れず(産経新聞)
関東、九州で春一番=昨年より12日遅い−気象庁(時事通信)
「性同一性」相談、小中高で十数件 埼玉(産経新聞)

ノエビア前副社長再逮捕へ 交際女性にも嫌がらせメール(産経新聞)

 大手化粧品メーカー、ノエビア(神戸市中央区)の前副社長、大倉尚容疑者(43)が、以前交際していた女性の夫に嫌がらせのメールを送りつけたとしてストーカー規制法違反容疑で逮捕された事件で、大倉容疑者が、女性自身にも嫌がらせのメールを送っていた疑いが強まり、兵庫県警生活安全企画課が23日、同法違反などの疑いで大倉容疑者を再逮捕することが、捜査関係者への取材で分かった。

 大倉容疑者は昨年10月〜11月、兵庫県内に住む女性の夫の携帯電話やパソコンに「(交際していたときの)写真をネットに流す」などと書き込んだメール約100通を送信した疑いで今月2日に逮捕され、県警の調べに容疑を認めていた。

 大倉容疑者は逮捕されるまでノエビアの副社長と子会社、常盤薬品工業の社長を務めていたが、いずれも辞表を出し退任している。

【関連記事】
イメージダウンは必至 ストーカー容疑で副社長逮捕のノエビア
ノエビア副社長が退任、ストーカー容疑で逮捕受け
妻子いるのに…常盤薬品工業社長、行動監視も? ストーカー容疑で逮捕
ノエビア副社長をストーカー容疑で逮捕
ホリエモン元広報の乙部さんストーカー被害 30代女性が容疑者か

前原国交相「胆沢ダム談合情報あった」(産経新聞)
野口宇宙飛行士 「日本選手の活躍楽しみ」宇宙から激励(毎日新聞)
長妻厚労相と社保審委員らが異例の意見交換(医療介護CBニュース)
関東北部で震度3(時事通信)
投資会社社長に有罪=ペイントハウス事件−東京地裁(時事通信)

新田義貞の銅像盗まれる=高さ80センチ、挙兵の神社から−群馬・太田(時事通信)

 19日午前10時45分ごろ、群馬県太田市新田市野井町の生品神社にあった新田義貞の銅像がなくなっているのを近くの住民が見つけた。神社から連絡を受けた市教育委員会が110番し、県警太田署員が駆け付けると、銅像が台座からもぎ取られており、同署は窃盗事件として調べている。
 同署などによると、銅像は高さ約80センチ。約1.8メートルの高さの台座に、足元がボルトで固定されていた。17日午前10時ごろ、確認されたのが最後という。
 市文化財課によると、生品神社の境内は国の史跡に指定されているが、銅像は重要文化財などの指定は受けていない。新田義貞は1333年に鎌倉幕府倒幕のため、この神社から挙兵したとされる。銅像は1941年に作られ、挙兵650周年を記念して1983年に神社に設置された。 

【関連ニュース】
大丸神戸店の現場も確認=高級腕時計窃盗で香港捜査員
窃盗容疑の男、池で水死=重文「観音坐像」盗難事件
貴金属300点盗難=被害2000万円相当か
福祉事務所で窃盗被害=事務所窓から侵入か
ブランド店で900万円相当盗難=男3人、ガラス割り侵入

<金嬉老事件>現場の旅館に資料館…戦後史に残る劇場型犯罪(毎日新聞)
<不法残留>生体認証免れ入国 要人制度悪用 イラン人起訴(毎日新聞)
150キロの巨大鏡もち展示=京都〔地域〕(時事通信)
民主有志、政調復活を要望=小沢氏は否定的(時事通信)
日本にマイナスではない=米利上げで円安進行−菅財務相(時事通信)

火災 高校生が4歳児救出 排水管から2階へ(毎日新聞)

 20日午後1時50分ごろ、京都市伏見区醍醐中山町の市営住宅「醍醐中山団地」21棟(5階建て)2階、アルバイト、大西好子さん(22)方から出火。46平方メートルのうち台所付近約15平方メートルが焼けた。大西さんの長男(4)が助けを求めているのを高校生2人が見つけ、排水パイプをよじ登って2階のベランダから救出した。長男は煙を吸っており、病院に運ばれたが無事。

 京都府警山科署によると、大西さんは長男と2人暮らしで、出火当時は長男1人だった。

 同署などによると、同じ団地に住む私立綾羽高3年の木ノ下貴紀さん(18)と、木ノ下さん宅に遊びに来ていた府立鳥羽高3年の杉本亨光さん(18)が、「火事だ」という声を聞いて現場へ駆け付けた。室内から黒煙が噴き出す中、2階のベランダに男の子を発見。2人が排水パイプや1階ベランダをつかんで2階へよじ登り、杉本さんが涙ぐむ男の子を右肩に抱え上げて助け出した。

 杉本さんは相撲部に所属し、09年の新潟国体で団体4位を飾ったときのメンバー。「命に別条がなくてよかった。相撲で培った力を生かせた」と話した。また木ノ下さんは「火が見えたので危ないと思った。昔は消防士になりたかったので、助けられてよかった」と話していた。山科署は21日に2人を表彰する。

 現場は京都市営地下鉄醍醐駅の北東で、世界文化遺産の醍醐寺のすぐ近く。【熊谷豪、藤田健志】

【関連ニュース】
<最近の救出劇>JR高円寺駅:転落女性を救助 レールの間に寝かせ
<マンション8階から転落するも>4歳女児 軽傷で済む
<ハイチでは>ハイチ大地震:16歳少女15日ぶり救出
ポーランド:川から氷の海、120キロ漂流の犬救出 だから君の名前は「バルト君」

自殺社員の鬱病、日通に賠償命令(産経新聞)
予算案一般質疑、自民のみ欠席で審議継続へ(読売新聞)
<沖縄振興策>民間有識者を中心にした会議設置へ 政府(毎日新聞)
「普天間」緊密に連携を=沖縄知事と初会談−稲嶺名護市長(時事通信)
<無登録営業容疑>投資顧問会社を捜索 5億円集める(毎日新聞)

<警部自殺>「パワハラが原因」遺族が提訴 横浜地裁(毎日新聞)

 神奈川県警幸署の地域3課長だった男性警部(当時52歳)が自殺したのはパワーハラスメント(パワハラ)が原因として、横浜市に住む妻(53)ら遺族は18日、県と上司だった当時の署長と次長に約1億2900万円の賠償を求め、横浜地裁に提訴した。

 訴状によると、パワハラは07年9月に始まり、元次長は多数の署員の前で警部を「お前はダメだ」と何度も大声で責め、部下に業務内容を直接自分に報告するよう命じた。

 警部は12月にうつ病と診断され自殺未遂を3度繰り返し、休職の末、08年12月に自宅で首つり自殺した。診断書ではうつ病が主な原因とされた。

 提訴後に会見した代理人の弁護士によると、元次長は遺族に口頭で謝罪したものの、遺族側が求めた謝罪文と賠償、元次長の懲戒処分などにも09年12月「回答しない」と応じなかったため、提訴に踏み切った。

 県警監察官室は「コメントを差し控える」としている。【杉埜水脈、池田知広】

【関連ニュース】
強制わいせつ容疑:警部を逮捕 08年にも処分 福岡県警
わいせつ行為:容疑の埼玉県警巡査長を逮捕 神奈川県警
福島県警:警部補ら7人、犯人隠避容疑で書類送検
着服:博多署員が課内の積立金100万円を 停職処分に
警視庁:45歳警部が電車で痴漢容疑…書類送検・辞職

高橋、織田両選手に大声援=「やったぞ」「励まされた」−関西大(時事通信)
買い物客に暴走車突っ込み7人けが 駐車操作誤る 広島・福山(産経新聞)
<五輪フィギュア>夢追う姿勢に観客共感…ペアの川口選手(毎日新聞)
菅財務相、消費税論議の封印を改めて否定(産経新聞)
電源コード ぐるぐる巻き危険! 内部で断線、突然発火も(産経新聞)

【党首討論】資金提供問題、実母には改めて聞かないと鳩山首相(産経新聞)

トランス脂肪酸の表示義務化検討のその後は? 他の脂質とのバランスもあり…(産経新聞)

【社会部オンデマンド】

 「消費者庁がトランス脂肪酸について表示の義務化を検討していましたが、その後どうなりましたか。他にも健康リスクのある成分があると思いますが、なぜトランス脂肪酸だけが注目されるのでしょうか」=東京都多摩市の会社員、大輪正志さん(50)

■低い日本人の摂取量

 トランス脂肪酸は油の構成成分である脂肪酸の一種だ。植物油を加工してつくるマーガリンや、菓子によく使われるショートニングなどに多く含まれる。大量に摂取すると、血液中の「悪玉コレステロール」が増えて「善玉」が減り、動脈硬化や心筋梗塞(こうそく)などのリスクを高めるとされる。

 米国やカナダ、フランス、韓国も加工食品の栄養成分表示にトランス脂肪酸を義務付けており、日本でも消費者団体が表示の義務付けや含有量規制を求めていた。

 福島瑞穂・消費者担当相は昨年11月24日、閣議後の記者会見で「健康の増進を図る観点」からトランス脂肪酸の食品中の含有量の表示について検討することを表明。12月に厚生労働省、農林水産省を含む関係省庁課長会議が立ち上がった。専門家や関係団体のヒアリングを行い、今月15日に第3回が催されることになっている。消費者庁の担当者は「結論をいつ出すかは未定」と話すが、福島担当相は「表示できる方向で検討してほしい」と強調する。

 そもそもトランス脂肪酸はどれほど、健康に害があるのだろうか。

 食品安全委員会が調べた日本人のトランス脂肪酸摂取量(平成18年度)は、1日平均0・7〜1・3グラム。総エネルギー量に占める摂取割合は0・3〜0・6%。世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)の専門家会合が示した目安である「最大でも1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満」を下回っている。

 一方、米国の成人平均は1日当たりの摂取量が5・8グラム、総エネルギーに占める割合は2・6%で、目安を大きく上回る。米国の死因の1位である心疾患は、肉などの脂質を多く摂取する食生活が背景にあるため米政府は2006年、飽和脂肪酸やコレステロールに加え、トランス脂肪酸の表示も義務付けた。

 ニューヨーク市では飲食店でもトランス脂肪酸の表示を義務化する条例を制定した。カリフォルニア州では08年に同様の規制を行う州法が成立している。

■消費者庁の存在誇示?

 食品安全委員会は日本の場合、平均的な食生活では問題ないという立場だ。ただ、「偏った食事をしている場合は平均を上回る可能性があるため注意する必要がある」と指摘している。

 こうした動きを受け、ドーナツやチーズ、油などの製品でトランス脂肪酸を低減する取り組みをアピールするメーカーも出ている。

 栄養表示に関する主な法律としては、飲食の衛生上の危害防止を目的とする食品衛生法▽原料や原産地など商品選択に関するJAS法▽栄養の改善などを図る健康増進法がある。健康増進法は栄養表示をする場合に、(1)熱量(2)タンパク質(3)脂質(4)炭水化物(5)ナトリウム−について表示を義務づけている。

 こうした法律でトランス脂肪酸の表示を義務化した場合、摂取しすぎると動脈硬化などの健康リスクが指摘されている他の脂質(飽和脂肪酸やコレステロール)の表示の扱いについてはどうするのかといった問題も生じてくる。

 現行法の下では、法改正しない限りトランス脂肪酸の栄養表示はあくまでもメーカーの任意となる。

 消費生活コンサルタントの森田満樹さんは「そもそも日本には栄養成分の表示自体が義務化されておらず、先進国の中で遅れている。できたばかりの消費者庁としての存在感を示すためにトランス脂肪酸をとりあげた印象は否めない」と疑問を呈する。

 菅野道広・九州大学名誉教授は「日本人はトランス脂肪酸よりも飽和脂肪酸の摂取量が多い傾向にある。トランス脂肪酸だけではなく、飽和脂肪酸や脂質全体の摂取量も含めて理解してもらえなければトランス脂肪酸の表示義務の意味がない。トランス脂肪酸表示にかけるコストとその効果を全体的に考える必要がある。重要なのは何より、バランス良く食べることだ」と指摘する。(杉浦美香)

     ◇

 「社会部オンデマンド」の窓口は、MSN相談箱(http://questionbox.jp.msn.com/)内に設けられた「産経新聞『社会部オンデマンド』」▽社会部Eメール news@sankei.co.jp▽社会部FAX 03・3275・8750。

【関連記事】
「海の新幹線」テクノスーパーライナーは今どこに?
義務化の火災警報器、どうしたらいいの? 取り付けは正しい場所に
東京湾・第2海堡の黒煙の正体は? “海上のもしも”に備える訓練の場
東京・大手町 ドミノ方式で目指す国際化
増税で密造たばこ横行の懸念は?

<公用車談合>北海道開発局の当時の幹部ら4人処分 国交省(毎日新聞)
拉致問題担当相、脱北者受け入れを緩和(産経新聞)
首相動静(2月19日)(時事通信)
<雑記帳>新作パズル テーマは萌えキャラ(毎日新聞)
<インフル>受診者数、注意報レベルを下回る 全都道府県で(毎日新聞)

プリウス2台、ハンドル内部でナット脱落(読売新聞)

 トヨタ自動車がリコール(回収・無償修理)を実施しているハイブリッド車の新型「プリウス」で昨年11月、ハンドルの内部装置に取り付けたボルトの締め付けが不十分で、ナットが外れる欠陥が2台で見つかっていたことがわかった。

 この2台は、すでにナットを取り付けて締め直す対策を取った。トヨタは「製造の初期段階で不具合が見つかることはまれだが、安全上の問題はない」と説明している。トヨタはこの欠陥について、新型プリウスのリコールを届け出た3日後の今月12日、国土交通省に報告した。

 トヨタによると、昨年11月、ユーザーから「ハンドル操作時に異音がする」という苦情が2件寄せられ、ハンドル内部の装置のボルトの締め付けが足りず、ナットが脱落しているのが見つかった。2台の車両はそれぞれ昨年5月19日と22日に、愛知県豊田市内の同じ工場で製造されており、締め付けの強さを確認する機械が正しく作動せず、締め付けが不十分だったことを検知できなかったという。

 トヨタは、この工場で昨年4〜5月に製造したプリウス約1万数千台分の締め付け強度のデータを調べた結果、2台のほかに強度不足は見つからなかったとしている。同省は「問題を特定して対策を取っており、リコールなどの必要はない」としている。

<枝野担当相>訓示で行政刷新「まず内閣府から」(毎日新聞)
<全日空機>副操縦士ライセンス忘れ足止め 韓国で4時間半(毎日新聞)
「5億円送金しろ…」浜崎あゆみさん宅に脅迫文(読売新聞)
再診料690円で統一=診療所引き下げ格差是正−中医協(時事通信)
山スキーで不明の4人を発見 長野県警(産経新聞)

大阪府医師会長に“民主寄り”伯井氏初当選 日医会長選に影響(産経新聞)

 大阪府医師会の会長選挙で、元副会長の伯井(はくい)俊明氏(65)が、4選を目指した現会長の酒井國男氏(66)を破り初当選したことが15日、分かった。任期は4月1日から2年間。

 伯井氏は4月に予定される日本医師会(日医)の会長選で、昨年衆院選で民主党候補を支援した原中勝征・茨城県医師会長への支持を表明している。府医師会は会員数約1万7600人で、東京に次ぎ全国2番目の規模で、日医会長選にも影響を与えそうだ。

 平成20年2月に行われた前回会長選も同じ顔ぶれで、酒井氏が1票差で当選。伯井氏側が大阪地裁に選挙無効の訴えを起こし、1審、2審で敗訴し現在、上告中。

 今回の選挙は代議員272人が投票し、伯井氏149票、酒井氏123票だった。伯井氏は大阪府松原市の開業医で、専門は小児科。府医師会の副会長や、日医の常任理事を歴任している。

【関連記事】
診療報酬改定 開業医に甘すぎては困る
民主党政権初の診療報酬改定、病院重視の政務三役に医系議員が巻き返し
開業医と病院の再診料、690円で一本化 中医協
日医会長選に京都府医師会長が立候補へ 近畿6府県で推薦予定
民主と日医が政策勉強会 参院選に向け連携か

自民・川崎氏、石川議員の辞職勧告案の採決要求=民自公の国対委員長が会談(時事通信)
奈良・山本病院理事長「死因は心筋梗塞に」 塚本容疑者供述 手術隠蔽意図か(産経新聞)
兵庫・佐用町、台風被害から半年 癒えぬ甚大な被害の傷(産経新聞)
<訃報>後藤義雄さん91歳=元朝日石綿工業(毎日新聞)
パチンコ攻略法の被害相談、6年間で100億円超(読売新聞)

9人の救出不可能 たまゆら火災、実験で確認(産経新聞)

 火災で入所者9人を死亡させたとして、業務上過失致死容疑で群馬県渋川市の老人施設「静養ホームたまゆら」を運営するNPO法人(特定非営利活動法人)「彩経会」理事長、高桑五郎容疑者(85)ら2人が逮捕された事件で、群馬県警が、建物を再現しての救出実験を行い、9人の救出は不可能だったと確認していたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。県警では、施設の増改築に耐火材が使用されていれば、9人を救出する時間があったものとみて、調べを進めている。

 捜査関係者によると、同施設では平成17年8月以降、4回にわたり、耐火材などを使用せずに増改築が行われていた。県警で昨年11月と12月に計3回、火元付近の建物を再現して燃焼実験を実施し、壁の温度の上昇具合や火が広がるのにかかった時間を確認。安全基準を満たす正常な施設よりも、火の回りが大幅に早かったことが判明した。

 さらに12月、群馬県内の施設で火災時の様子を再現し、要介護者を抱えて救出にかかる時間などを試したが、死亡者10人のうち、9人は救出できる状況ではなかった。

 県警は11日、高桑容疑者の住居や事務所など7カ所を家宅捜索し、パソコンなど計約30点を押収した。

【関連記事】
群馬「たまゆら」10人死亡火災、理事長逮捕 業過致死容疑
狭すぎる…無届け老人ホームの4割で改善指導 厚労省
老人ホーム4分の1で消火器不備など違反 名古屋市消防局調査
老人施設「たまゆら」で関係者らが慰霊祭 高桑理事長「おわびの第一歩」
「有料ホーム」に該当せず? 群馬の老人施設火災1カ月

290万円相当の貴金属盗む 容疑の無職男逮捕 東京・上野(産経新聞)
医療・福祉など「新規成長分野」で就職面接会−厚労省(医療介護CBニュース)
<五輪スピード>「静と動」で初メダル…長島選手と加藤選手(毎日新聞)
勤務時間管理で先進例調査=超勤縮減も視野−総務省(時事通信)
<郵政>654人天下り 公益法人の役職員37%(毎日新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。